こんにちは
季節外れですが…、震災について…。
日頃の備えを振り返りつつ、
東日本大震災のことについても、
すこし、振り返って書いてみたいと思います。
地震が起きたときは
埼玉にいました。
休憩時間だったのですが、
その大きな揺れにとても驚きました。
皆さんも大変だったことと思います…。
そして、
そのあとのことです。
私は震災の二か月後に
オペラの公演を控えていました。
魔笛というオペラの
パパゲーナ
という、明るいキャラクターの役でした。
そして、震災後は、演奏会が軒並み中止となっていました。
実際、地震で稽古も中止となったり、
公演自体もどうするのか、
という話しにもなったようでした。
私自身も、このような状況で
演奏する意味があるのか。
音楽は人に何かを届けるのだとしたら、
今は音楽を届ける時ではないのでは無いか…
とも思いました。
結局…
オペラは公演しました。
お客様は少なかったですね…やはり。
何とも後味が悪い感じがしましたが、
観に来てくれた友人が、
「演奏会が自粛ムードであまり聴く機会が無かったけれど、
やっぱり、音楽が聴けて良かった」
と、言われたことが救いでした。
また、合唱団で、
震災後の冬に
岩手と宮城に行きました。
代表の知り合いのところに演奏を届けて励まそう、ということでした。
海沿いの街は、
言葉も出ない…
本当にすさまじい光景でした。
ここが街だったのか…。
戦場の中を通っているかのようでした。
バスで移動しながら、
二階まで壊れた建物や、
壊れた信号。
その中を普通に歩いている人たちがいるのです。
学校の校庭は仮設住宅で一杯です。
この光景を目の当たりにして
正直、
音楽の力は無力だな…
と感じてしまいました。
もしかしたら、
何かの励ましになったかもしれないけれど。
命の安全や
衣食住
が揃わないと
音楽にはたどりつけない…
と思いました。
ですから、
音楽を聴いたり演奏すること…
それ自体が、とてもありがたい事なのだと
思うのです。
と少し真面目になってしまいました…。
今日はこのくらいで
お体大切に
最後までお読みいただきありがとうございました。
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